初出
書下ろし
「愛の誤算」(「小説宝石」1970年2月、光文社)と「愛の傷痕」(「小説宝石」1970年5月、光文社)の二つの短編を書き下ろしのための下地としている。
単行本
1972(昭和47)年7月10日、光文社
B6判、厚紙装、カバー、オビ
266p ; 20cm
570円
装幀:堀文子
収録:自我の構図
オビ
オビ
●待望の書下ろし長編小説
自我の構図
三浦綾子
人は、果たして人を真に愛し得るか―北海道・旭川を舞台に永遠の課題に取り組む著者初の書下ろし長編小説
オビ背
三浦綾子初の書下ろし長編小説
オビ裏
新雪をかぶった大雪山連峰を前にして、ほとばしる激流の天人峡に身を投じた高校の美術教師。その美しい妻に思いを寄せる同僚の新進日本画家。憎しみと誤解との渦の中で苦しむ二人の心の軌跡を通して、愛のあり方を問う。
(カバー折り返し裏)
『自我の構図』作者の言葉
人は、果たして人を真に愛し得るか。これは永遠に、私たち人間にとっての課題であろう。
いかに真剣に愛を傾けたつもりでも、結局は自我の現われでしかなかったという事実に、私たちはしばしば突きあたる。それほど、人は人を愛し得ない存在なのであろう。
と気づいたとき、私たちの愛のあり方求め方は、もっと違ったものになるに違いない。
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文庫
講談社文庫版
『自我の構図』1982年4月15日、講談社文庫、講談社
254p ; 15cm
年譜: p250~254
収録:自我の構図/解説(久保田暁一)/年譜
340円
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小学館文庫版
『自我の構図』2016年4月6日、小学館文庫、小学館
304p ; 16cm
収録:自我の構図/解説(酒井順子)
730円+税
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三浦綾子作品集
『三浦綾子作品集 第六巻』1984年3月25日、朝日新聞社
三浦綾子全集
『三浦綾子全集 第五巻』1991年12月24日、主婦の友社
三浦綾子電子全集
『三浦綾子 電子全集 自我の構図』(小学館ebooks)2012年11月23日
テレビドラマ化
MBS「テレビスター劇場 愛の誤算」
1970(昭和45)年 48歳
1月6日~3月3日、MBS「テレビスター劇場 愛の誤算」放送。脚本:星川誠司、辻久一、出演:司葉子、天知茂ほか
NHK総合「自我の構図-銀河テレビ-」
1974(昭和49)年9月16日(月)~10月11日(金)
NHK総合
午後9時40分~午後10時 ※再放送は翌日午後1時5分~午後1時25分、NHK総合で放送された。
「自我の構図-銀河テレビ-」放映開始(10月11日まで20回連続)
三浦綾子原作
楠田芳子脚本
主演・大空真弓(藤島美枝子)
瑳川哲朗(南慎一郎)、吉行和子(南由紀)、日下武史(藤島壮吉)、草薙幸二郎(鈴木刑事)、今出川西紀(吉沢雅子)、村瀬幸子(藤島松江)、中村伸郎(小西蒼竜)。