初出
1965(昭和40)年8月から1966(昭和41)年12月まで雑誌「主婦の友」に連載。
単行本の『ひつじが丘』は、同年12月10日に主婦の友社より刊行。入手しやすいテクストは以下の通り。
単行本
書誌
『ひつじが丘』
1966(昭和41)年12月10日発行
主婦の友社
B6判、厚紙装、カバー、オビ
19cm;326p
装丁:丹阿弥丹波子
(オビ)
「氷点」の三浦綾子第二作!
愛と憎しみに傷つくのが生きるということなのか?
雄大な北海道を舞台にくりひろげる愛のロマン
テレビで人気爆発!
「愛の自画像」としてTBS系放映中
(オビ背)
「氷点」の作家第二作
(オビ裏)
私は描きたかった
三浦綾子
神の目から見れば、人間はいつも愛に傷つき、とまどう“迷える子羊”なのです。
その愛とは何なのか。それは相手を許すことにあるのではないだろうか。
愛に傷つきながらも、その悲しみを力に変えられる女性を私は描きたかったのです。
文庫本
主婦の友社版
(上)(下)各116p;19cm
収録:ひつじが丘
講談社文庫版
359p ; 15cm
年譜: p356~359
420円
収録:ひつじが丘/解説(水谷昭夫)
三浦綾子作品集
『三浦綾子作品集 第三巻』 1983年10月25日、朝日新聞社
三浦綾子全集
三浦綾子小説選集
三浦綾子電子全集
大活字本
『ひつじが丘』(上)(下)
1997年5月20日
埼玉福祉会A5判、厚紙装、カバー
(上)343頁(下)345頁
各3500円
装幀:早田二郎収録:ひつじが丘
テレビドラマ化
1967(昭和42)年1月9日、TBS=HBCテレビドラマ「愛の自画像」放映開始。※『ひつじが丘』のドラマ化(長尾広生脚色)、15分番組。
企画展示
2015(平成27)年11月1日~2016年3月27日、三浦綾子記念文学館展示:「三浦文学と北海道(2)―函館と道南の情景点描-」※この年、小説『ひつじが丘』が連載開始されてから50年になるため。
綾子から光世への献辞
二人目の子供です
心からの感謝を以
て、
綾子
光世様
作品紹介
『氷点』でデビューし、のちに「氷点ブーム」と言われるほどの大ブームを起こした作家の第2作。
「愛することはゆるすこと」だという牧師の父に「わたしだって、人一人ぐらい愛することができるわ」と豪語した奈緒実は、一時の感情にまかせて結婚した良一の不実さに悩み苦しむ。
一方、親友の妻であり、教え子でもある奈緒実をひそかに愛する竹山、その竹山を慕う京子、京子の母が自分の父の愛人であることから京子を憎む輝子ら若者たちの姿を通して「愛すること」の意味を説く作品。