初出
「イン・ポケット」(1988年1月~1989年8月、講談社)に連載。
単行本
書誌
『あのポプラの上が空』1989(平成元)年9月22日、講談社
B6判、厚紙装、カバー、オビ
309頁
1165円
挿画:楓久雄
装幀:大泉拓
収録:あのポプラの上が空/あとがき(一九八九年夏 三浦綾子)/三浦綾子略歴/初出
オビ
(オビ)
愛の絆を失った現代人の孤独と真実
北の都札幌の病院長一家をひそかにむしばんでいたものは何か?
家族の葛藤と愛。
浅春の反抗と夢。
切実なテーマに生きることの意味をさぐる待望の力作長篇。
(オビ背)
人間の絆を問う問題作(オビ裏)
何が自分の問題か
どの家にも、人に知られては困る恥部がある。暗部がある。が、一見さりげなく無事をよそおって人々は生きる。「うちには宗教がない」などと、突きつめては生きていかない。たまたまこの谷野井家の恥部は麻薬であった。覚醒剤であった。だが本当の恥部は法に関わるクスリの問題であったかどうか。小説の中に明確な答は出していない。なぜなら、読者が作中人物と共に、何が自分の問題かを探し当てて欲しいからである。――著者あとがきより
画像
文庫
『あのポプラの上が空』1992年10月15日、講談社文庫
全集
『三浦綾子全集 第十四巻』1993年4月12日、主婦の友社
電子全集
『三浦綾子 電子全集 あのポプラの上が空』2013年4月26日、小学館ebooks