【初出】
「アイ」(1975年7月~1077年1月、主婦の友社)に連載。
【単行本】
1977(昭和52)年3月1日、主婦の友社
B6判、厚紙装、カバー、オビ
254p ; 19cm
720円
装幀:丹阿弥丹波子
収録:広き迷路
(オビ)
愛のテーマを探る推理ロマンの傑作
はなやかな都会の迷路にさまよう女をめぐって…
(オビ背)
推理ロマンの最新作!(オビ裏)
早川冬美はけだるく目が醒めた。
冬美の足に、町沢加奈彦の足がなまあたたかくからんでいる。加奈彦は静かな寝息を立てていた。畳の上の眼鏡をとり、枕もとの置時計を冬美はものうげに見た。八時少し前だ。深紅の厚いカーテンに遮られて、部屋の中はうす暗い。
日曜のせいか、街はまだ静かだ。それでも時折、車のクラクションや、近くの停留所を発着するバスの音が、一つの都会の音となって、窓越しに聞こえてくる。
【文庫】
『広き迷路』1987年3月25日、新潮文庫、新潮社
299p ; 15cm
400円(税込)
収録;広き迷路/解説(水谷昭夫)
【全集】
『三浦綾子全集 第七巻』1992年4月8日、主婦の友社
【大活字本】
『広き迷路』(1)(2)(3)2006年6月、大活字文庫
21cm
(1)301頁 (2)347頁 (3)301頁
各3150円
※底本:新潮文庫版『広き迷路』
『広き迷路』(1)(2)(3)2006年6月、大活字文庫
21cm
(1)301頁 (2)347頁 (3)301頁
各3150円
※底本:新潮文庫版『広き迷路』
【電子全集】
『三浦綾子 電子全集 広き迷路』2013年1月11日、小学館ebooks