【初出】
「週刊女性セブン」(1972年1月1日~同年12月27日、小学館)に連載
【単行本】
1973(昭和48)年3月30日、集英社
B6判、厚紙装、カバー、オビ
318p ; 20cm
600円
装幀:中西清治
(オビ)
残像
愛なくばすべてはむなしくものを
人はなぜ、欲望に自らを失っていくのだろうか…憎みあう親と子、悲しみの家庭に渦まく愛憎の葛藤を描く最新作(オビ裏)
無軌道な兄が巻きおこす破廉恥な事件に、悲しみを深める娘の愛のゆらめき……兄の栄介に妊娠させられた女性が自殺した!そればかりか、暴力団員を使って平凡な教育者の父親洋介までも脅迫する栄介。札幌にあるテレビ局に勤める妹の真木弘子は、そうした兄の耐えがたい行動に心を傷つけていく。弘子の慰めは、将来を近いあった青年今野の存在だけ。冷たい家庭、憎みあう父と子-弘子の心はこみあげる不吉な予感に震える…。
【新書判】
『残像 愛なくばすべてはむなしきものを』<ノン・ノベル>
1973年5月10日、祥伝社
新書判、紙装、カバー
362p ; 18cm
490円
デザイン:坂野豊 写真撮影:森本広
【文庫版】
『残像』1977年11月30日、集英社文庫、集英社
546p ; 15cm
400円
収録:残像/解説(佐藤喜一)
【全集】
『三浦綾子全集 第五巻』1991年12月24日、主婦の友社
【電子全集】
『三浦綾子 電子全集 残像』小学館ebooks、2012年12月14日
【綾子から光世への献辞】
愛は痛む
題も小見出しも光世さんのおかげです。
一冊出る毎に、
光世さんの労苦と忍耐
そして導きを思って感謝です 1973・3・31 綾子 わが師なる 光世様