「旭川市観光協会」男山自然公園:
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circled.2013/4/21
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『積木の箱』:
悠二は、父の経営する鉄工所が倒産し、公立中学に転校することになった大川松夫を元気づけるために彼を連れ出す。
旭川から十二キロほど北東の、この男山自然公園は、悠二も大川松夫も初めてだった。一見何の変哲もない、二百メートル程の雑木林の山である。
バスからおりたふたりは、ちょっと顔を見合わせ、うなずいてから歩き出した。山すそに、兎の放し飼いや、鯉の釣り堀が見え、そのそばをドサンコと呼ばれる背の低い馬がゆっくり歩いていた。木々はようやく色づき始め、わけても桜の黄葉が美しかった」(小路)