integral:三浦綾子資料室

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屈斜路湖(くっしゃろこ)

『大辞泉』(増補・新装版)によると

くっしゃろこ【屈斜路湖】 北海道東部、川上郡弟子屈町にあるカルデラ湖。南東から釧路川が流出する。面積七九・七兵法キロメートル。最大深度一一七・五メートル。湖岸から温泉がわく。◆「くっしゃろ」は、喉口の意のアイヌ語「クッチャロ」に由来し、湖からの川の出口をさす。

参照:弟子屈なび
http://www.masyuko.or.jp/pc/sightseeing/kussharoko.html
http://www.masyuko.or.jp/pc/kussharo.html

circled.2013.4.10

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『積木の箱』:
・「ほんとうは、悠二と二人っきりで屈斜路湖にボートを浮かべ、あの人けのない湖の畔を二人だけで歩きたいのだ。だがその気持を、敬子は悠二にも久代にも知られたくなかった」。(乱反射)
・「果して美幌峠は霧であった。ほとんど五メートル先も見えないほどの深い霧だ。それでもヘッドライトをつけた観光バスや自家用車が、峠の広場にひしめいていた。車からおりた観光客たちが、寒い風に肩をすくめながら、湖の方を眺めている」。(砂湯)
・「展望台にのぼると、何もないと思っていた所に、売店が何軒も立ち並び、イカやトウキビを焼く臭いが流れていた。悠二も大きな岩によりかかって、湖の方を眺めた。だが湖はおろか、すぐ下にあるはずの木や草さえもみえはしない」。(砂湯)
・「砂湯は屈斜路湖湖畔にあった。砂湯とは、渚の砂を掘ると湯が沸くところからつけられた名前でもあろうか。いまも、自分で掘った湯の中に、子供や男たちが、気持よさそうに横になって浸っていた」。(砂湯)
・「湖の真ん中に大きな島がある。モーターボートが、ちょうど島かげから姿をあらわしたところだった。湖上には水着姿の男や女たちが、ボートをこいだり泳いだりしている」。(砂湯)
・「湖をみて久代は思わず息をのんだ。何という美しい湖であろう。今朝の湖は、きのうの湖とは全くちがっていた。鏡のように平らなという形容詞が、今朝の湖にはあてはまった。山も島も、その形、その色そのままに、湖に影を落し、稜線がかすかにふるえているだけである。この湖水の上を歩いても、そのまま向うの岸に渡っていけるのではないかと思うほど、まことに鏡のような水面であった」。(砂湯)