津島百合の会話で、「わたしも、石川君も平井さんも、みんな公立を受けるの。だけどパスしても、北栄高校に残るのよ」とある。
卒業後、みなで悠二を見送るためにやってきたことを、代表して告げると共に、挨拶の言葉を述べる。
(1)「変声期のややしゃがれた声」
(2)「キビキビとした態度」
(3)「ぼくね、中学三年になるけれど、ぼくがほんとうにおそわりたいものを、何だか学校ではおそわっていないような気がしてならないんです。しかし、いったいぼくは何をおそわりたがっているのか、ぼくにはしっかりとわかっていないような気がするのです。数学でもない、英語でもない、国語や社会や、そんなものじゃない、しかし人間として生きるために、どうしても必要な何かを、ぼくはならいたいとつくづくこのごろ思っているんです。そのことをいまも考えていたんです」(砂湯)