integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

天国

『積木の箱』:
・和夫は、天国と言う言葉を知って以来、天国への行き方にこだわる。
・天国に行こうとした和夫は、川でおぼれているところを、一郎に助けられる。(入道雲)
・和夫は久代に「あのね、一番先にいばらない国にいくんだ。それから、やさしい国に行って、それからニコニコ笑う国にいくんだ」と言う。久代の助言で、和夫は「ものをあげることの好きな国」をニコニコ笑う国の次に付け足す。(鉄柵)
・和夫は一郎の地図を頼りに佐々林家を訪れた。「ステキだなあ。天国みたいだなあ」と「自分の父の家とも知らずに、和夫はうっとりして、青い芝生と、大きな建物に見ほれていた」。(鉄柵)
・和夫は悠二に天国へ行く地図を見せ、行き方を次のように説明する。(炎)

「あのねえ、ええとさ、いちばん初めは、いばらないくにへいくの。いばる人は天国へいけないんだって」
(略)
「それからどこへ行くの?」
「やさしい国へ行くの。人が病気したら、いかがですかってお見舞いするの。困っている人がいたら元気を出してねっていうの。それからニコニコ笑う国へ行くんだよ」
(略)
「それからねおじさん、人に物をあげることの好きな人の国へいくんだよ」
 話しながら、和夫は丸や、楕円や、四角の国をつなぎ合わせていく。
「そしたら、和夫君のおかあさんは天国に行けるねえ」
(略)
「うん、きっといけるね。もうひとつねえおじさん、お祈りする国にいかなければだめだよ。ぼくこのごろお祈り、だいぶできるよ。おじさんは」
 和夫はお祈りの国を、どこの国よりも一番大きく書いた。(炎) 

・祈ったことがないという悠二に、和夫は「そりゃ大変だよ、おじさん。すぐお祈りしたらいいよ。そしたら天国に行けるんだ」と言う。(炎)