integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

積木の箱:掛居

私立北栄中学国語教師。下の名は記述なし。担任のクラスを持っていない。職員室では、敬子の隣りに坐っている。敬子によると「毎年かわい子ちゃんができ」、悠二のクラスの津島百合を気に行っている(去年は、宮本清美、その前の年は佐々林みどりだという)。サマーキャンプでは、悠二のクラスに同行する。

妻と子供が三人いる。

(1)「もうとうに五十を過ぎた」「薄くなった頭」

(2)中学二年生になったみどりは、「だって掛居先生は、いつもあたしをうしろから抱いたのよ。肩からおぶさるようにしてね。そしたら手がどおにいくと思うの。それからあの先生をみると逃げだすようになったのよ。教師だなんて言っても、いい加減なものね」と評する。敬子は、「津島百合がプールに入っていると必ずあの先生がやってくるのよ。あたし、掛居先生があの娘をみる時のギラギラした眼をみると、胸がムカムカするわ」と「教師が生徒をあんな目で眺めるなんて、不潔よ」と担任として怒るべきだと言う。

(3)「杉浦君、ぼくはねえ、教師をしていて一番いやなのは、夏休みなんですよ。ホラ、普段ピチピチした生徒たちをみているでしょう。そのせいか休みになると、ワイフの顔がヤケに水気のない婆さんにみえましてねえ。その上、うちのガキたちが三人共、休みなもんだからうるさいのなんのって、まあ二日でも三日でも生徒たちとキャンプにいけるのは、全くの話ぞくぞくするほど楽しくってねえ」(乱反射)