integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

積木の箱:大川/大川松夫

私立北栄中学三年A組(悠二の受持学級)に在籍。「ボリジョイサーカスの団長になりたい」と語る。悠二は、このことを「幼稚な夢」と言う大垣夫人に対して、「新任のわたしと、クラス全体の少しかしこまった空気を破ろうという、演出的なものだったという気がしますね」と語る。

護国神社祭の華である慰霊音楽行進では、「長い指揮棒をふりあげて進んでくる」。

「小路」の章で、父の鉄工所が倒産したため、公立高校に転校することになったことや、高校進学を断念するように父から言われたことを悠二に告げる。悠二は、授業料は自分が出してもいいと提案するが、「大川松夫は泣いてはいてもキッパリと断った」。悠二は「秋晴れの日曜日」「男山自然公園」に大川を連れていき、彼を元気づけることにする。

悠二が北栄中学を去る日、小市君代に誘われて、悠二を迎えにやってくる。

(1)「体の大きい、ふとった」

(2)悠二は大川を「ものおじしない明るい性格」「りこうな子」「ユーモラスな明るい子」「数学などもよくできます」と評する。一郎から見た大川は「人気者」で「いつもまわりに何人かの級友がとり囲んでいる」。「クラスで最も人気のある生徒」のため、他の生徒たちは大きなショックを受けるだろうが「大川は、きっと泣かずに、いつものとおり朗らかに別れていくにちがいない」と悠二は思う。

(3)「先生、ぼく、きょうは泣くけど、あしたからは泣かないつもりです。授業料のことなど、心配しないでください。それに、公立ならうちのすぐ近くだから、バス代もかからないんです」