integral:三浦綾子資料室

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孤篷庵(こほうあん)

『大辞泉』(増補・新装版)によると

こほうあん【孤篷庵】京都大徳寺の塔頭の一.慶長一七年(一六一二)小堀遠州が竜光院内に創建し、のち大徳寺内に移築。寛永五年(一七九三)に焼失したが、松平不昧が再興。茶室の忘筌と茶庭がある。

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『続氷点』:
・「啓造は京都に来て、何百年も前の時代を、直接肌に触れて感ずる生活が、現実にあることを初めて経験したような気がした。街並みにしても、昨日見た孤篷庵の敷石一つにしても、何百年か前の息吹があった。画集や書物でしか触れ得なかったものが、現実に息づいている。」(京の水)
・「人けのない孤篷庵の茶室にぼんやり坐っていると、庭先に敷いた白い小石や、水鉢の水が砂ずりの天井に反射して、茶室がほうっと明るんで見えた。そんな配慮をしてつくられた造りが、心にくいほど効果的だった。」(京の水)