integral:三浦綾子資料室

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「悲愴」

『大辞泉』(増補・新装版)によると

ひそう【悲愴】一省略 二≪原題、ロシア Pateticheskaya≫チャイコフスキー作曲の交響曲第六番の標題。一八九三年の作。

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『続氷点』:
・「何か不安の渦まくような「悲愴」の曲が、まだ陽子の体の中に鳴っていた。この曲を書きあげたチャイコフスキーは、コレラで死んだという。死の予感が、あの名曲を生んだのであろうか。それとも、解き難い人生への深い懐疑が、あの名曲となったのであろうか。あれほどの偉大な作曲をなし得る人間にも、恐怖と不安があったのだろうか。陽子は昨夜から、人生の重たさを改めて感じていた。」(交差点)