integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

続氷点:若い母親

陽子とレストラン亀屋で相席になる。四歳ぐらいの男の子(ター坊)と赤ン坊の母親。陽子の前で、「クリーム色のスナップをはずし、赤ン坊に乳房を吸わせ」ながら、「赤ン坊の背を軽くたたいて」「マンマ、マンマ、マンマ。マンマ、マンマ、マンマ」という「リズムのある優しい口調」で「あかずに同じ言葉を幾度も繰り返している」。陽子は、この様子を見て、育児院の院長との会話「乳児院に育った子は、家庭に育った子より、言葉がずっと遅いんですよ」を思い出す。