2012-12-21 続氷点:(育児院の)院長 三浦綾子作中人物事典 『続氷点』作中人物事典 陽子は育児院の講堂で院長に会う。「五十歳近い院長の服装は質素だったが、表情は慈愛に満ちていた」と描写される。「広い浴室や洗濯室、食堂、医務室などを案内しながら、子供たちのことを話してくれた」。陽子は、乳児院にいたことを告白、院長は告げずにはいられなかった陽子の思いを優しく受け止める。「乳児院からすぐに家庭にもらわれて育てられたのは、しあわせでしたよ。乳児院で育った子は、家庭で育った子より、言葉がずっと遅いんですよ」と言う。