integral:三浦綾子資料室

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いたどり

『大辞泉』(増補・新装版)によると

いたどり【虎杖】1タデ科の多年草。山野に自生。高さ約一・五メートル。茎にはかすかな紅色の斑点があり、葉は卵形で先がとがる。雌雄異株。夏、白色または淡紅色の小花が円錐状につく。花が紅色のものを特に、明月草とよぶ。若い茎は酸っぱいが、食べられる。根を漢方で虎杖根といい、利尿・通経薬とする。さいたづま。たじい。すかんぽ。[季 春] 2省略

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『続氷点』:
陽子が育児院を訪れた際に子供たちに取り囲まれる。そのとき、子供たちは近所にどんな草があるかを調べていたが、陽子に持っていたいたどりやよもぎの葉を見せる。

『積木の箱』:
・一郎が思いっきり小石をけると、「石は斜めに飛んで、まだ柔らかいいたどりの葉がゆれた」。(鍵)
・「丈よりも高いチモシーや、いたどりや、よもぎが両側につづく道を、二人は歩いていた」。(入道雲)
・「川が急に向うの山ぎわに遠ざかり、緑の中に麦畠だけがクッキリと黄色い。麦畠の向うにポプラが四、五メートルの間隔で何本か並んでいる。畠に人の姿は見えなかった。午前七時の太陽が、折々うす雲の中を走っている。いたどりのうす緑の花がつづく。それを指さして、一郎と和夫は何かうれしそうに話しあっていた」。(砂湯)