佐石土雄の実の娘・順子を引きとる。薬剤師で、琴音に店を持っている。
順子が四つの時に順子を引き取る。順子によると「自身も人にもらわれて育ち、その親が大そうよい人で、幸せだったのだそうです。それで、子供のない父は、なるべくかわいそうな事情の子供を、もらおうとしたらしいのです。だから私は幸せでした」。高木には「子供にめぐまれない親と、親にめぐまれない子供です。似合の親子ではありませんか」と言ったという。
(1)記述なし
(2)高木は啓造に「あれ(=順子)の親父は偉い男だよ」と語る。陽子は啓造に「高木のおじさんに似て愉快な方よ。冗談ばかりおっしゃって」と言う。
(3)「ほうたいを巻いてやれないのなら、他人の傷にふれてはならない」(命日)