integral:三浦綾子資料室

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延齢草

『大辞泉』(増補・新装版)によると

えんれいそう【延齢草】 ユリ科の多年草。山野の木陰に生え、高さ約二十センチ。茎が一~三本出て、その先に広卵円形の歯を三枚輪生する。初夏、紫色の花を一個開く。萼は三枚あり、花びら状。たちあおい。延年草。延命草。

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『続氷点』:
・啓造は、見本林に散歩に行こうと陽子を誘う。そのとき、「ああ、見本林に行ってみよう。この間は林の中にまっ白い延齢草がたくさん咲いていて、きれいだったよ、陽子」と言う。(延齢草)

※延齢草:『続氷点』の第6章の章名。
啓造は、陽子を誘って見本林に散歩に出る。陽子にとっては、自分が自殺を図って以来である。陽子は、睡眠薬自殺を図って、覚め際に夏枝の顔が般若になる夢を見る。夏枝の憎しみが見せたものではないかと考える陽子は、啓造に夢について質問する。啓造は、人間は自分の人格のうち、8割は無意識の中に沈んでいると説明し、「自分の中に未知数があるということは、同時に希望の持てることでもあるからね」と付け加える。(延齢草)