integral:三浦綾子資料室

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漱石の『こゝろ』

夏目漱石作。『心』または『こころ』とも表記される。大正三年四月二十日から八月十一日まで、全百十回にわたって、東京・大阪の両「朝日新聞」に連載。大正三年九月、岩波書店から漱石自身に自装で刊行。

『大辞泉』(増補・新装版)によると

こころ【こゝろ】 夏目漱石の小説。大正三年(一九一四)発表。罪悪感や孤独、人間憎悪の念がついには自己否定に至るという、個人主義思想の極致を描く。

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『続氷点』:漱石の『こゝろ』
・北原は徹に読んだことがあるか徹に尋ね、「ぼくたちは、あんなふうになりたくないと思ってね……」と語った際、徹は「北原、漱石の『こゝろ』のようにはならないから、大丈夫だよ。ぼくは陽子さえしあわせになればいいんだ」と告げる。(雲ひとつ)
・北原は徹に次のようにいい、宣戦布告する。「そうはいわれても、ぼくは諦めようと思ってきた。漱石の小説の『こゝろ』のような友人関係には、なりたくないと思ってね。しかし、今日陽子さんに会って、正直のところ、会わなければよかったとも思うよ」(交差点)