integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

『氷点』:徹が中学校二年、陽子が小学校三年の春、夏枝が神居古潭での花見を提案する。(行くえ)

『ひつじが丘』:「函館山の桜が咲いたと聞いて、奈緒実はことしこそ花を見に行ってみたいと思った。家のすぐ目の前にある函館山にさえ、のぼったことのない、自分の生活を思った」

『続氷点』:
・「桜の花びらが、庭に散り敷いている辰子の家」(辰子の家)
・辰子は、啓造に村井の子どもが弟子であることや、咲子が時々遊びに来ていたことを話す。(辰子の家)
・「林の中をゆるくカーブしながら貫く堤防の手前に、桜の木が一本立っている。満開には少し間のある花が美しかった。自然に芽生えて育った桜であろうか、松林を背にはなやいで見える。」(花ぐもり)
・夏枝は見本林の桜の木にやにをとりにきた男の子と女の子と遊ぶ。(花ぐもり)
・幼いころ、夏枝は桜のやにを小指に白く巻く遊びをしていた。(花ぐもり)
・啓造は、「あしたは、徹や陽子と、円山で花見をしてから、帰るつもりだがね」と言い、札幌の桜はもう遅いぐらいだという。(花ぐもり)
・夏枝は、啓造が見本林の桜をひとりで見ていたことについて、淋しさを感じる。(花ぐもり)

『積木の箱』:
・「坂をのぼりきった右手に、大きな石の鳥居があった。境内の深い木立は、黄や緑の新芽が、けぶるように芽吹き、五分咲きの桜が何本か初々しかった。片隅の小さなほこらの朱が、あざやかに悠二の目を射た」。(坂道)
・「桜の花もすっかり散って、丘の木々が一せいに若葉となった。やがて六月だ」。(夕風)
・「豪一と涼子は十メートルほど離れており、その間には、桜やアララギなどの庭木が五、六本あった。良一は豪一の存在に気づいていないようである。一郎は、その二人を二階から眺めながら、激しい自己嫌悪にかられていた」。(犬の声)
・「バスからおりたふたりは、ちょっと顔を見合わせ、うなずいてから歩き出した。山すそに、兎の放し飼いや、鯉の釣り堀が見え、そのそばをドサンコと呼ばれる背の低い馬がゆっくり歩いていた。木々はようやく色づき始め、わけても桜の紅葉が美しかった」(小路)
・「二人は少し急なその小山を、爪先立ってのぼって行った。まばらな桜の木立の中に、男山と書いた桃色のぼんぼりが立っている。そしてその向うに、抜けるような青い秋の空があった」。(木立)