integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

祈り/祈る

『ひつじが丘』:
・奈緒実は、耕介の食前の祈りを見降ろすような姿勢で眺め、アーメンの唱和が終わらぬうちに牛乳を口にするが、耕介も愛子も注意をしない。
・良一との結婚生活の中で、奈緒実は自然に祈りたくなってきた。
・「秋のある朝」、「朝の食事の前、いつものように黙祷をささげていた」奈緒実に対して、良一は「俺は抹香くさいことがきらいなんだ」と「とげのある語調」で怒鳴り、「飯茶碗を飛」ばす。

『続氷点』:
燃える流氷を見たことによって、神の実在を信じられるようになった陽子は「静かに頭を垂れた。どのように祈るべきか、言葉を知らなかった。陽子はただ、一切をゆるしてほしいと思いつづけていた」。(燃える流氷)

『積木の箱』:
・和夫は一郎と久代の言葉を聞いて「そしたらぼく、やっぱり神さまを信じるよ。お祈りをきいてもらったほうが、とくだもん」と言う。(発車)
・一郎に何を祈るのかと尋ねられた和夫は、「ぼく? そりゃね、一番のおねがいは、天国にいくことさ」と答える。(発車)
・「悠二は自分が神にも仏にも祈ることなどないことに気がついた」。(炎)
・祈ったことがないという悠二に、和夫は「そりゃ大変だよ、おじさん。すぐお祈りしたらいいよ。そしたら天国に行けるんだ」と言い、次のように言う。「あのね。どうか天国へいかせてください。ぼくは、怒ったりいばったりするけど、どうかゆるしてください。それから、ぼくをなぐった人も、神さまは怒らないでください。それから、ぼくにおとうさんをください。……そんなことをお祈りするの」(炎)