integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

吹雪

(1)日常生活に潜む不穏なものを暗示するもの

処女作『氷点』は「風は全くない。」という冒頭文で始まり、ラストシーンは「ガラス戸ががたがたと鳴った。気がつくと、林に風が鳴っている。また吹雪になるのかも知れない」で終わる。

(2)「大吹雪」=『氷点』第27章の章名
冬休み、牛乳配達に行った陽子は、牛乳屋の小父さんと小母さんの会話から、自分がもらい子であることを知る。

(3)「吹雪のあと」=『続氷点』第1章の章名
「窓の外を、雪が斜めに流れるように過ぎたかと思うと、あおられて舞上がり、すぐにまた、真横に吹きちらされていく。昨夜からの吹雪の名残だった」で、『続氷点』の物語が始まる。

(4)自然描写としての吹雪
『氷点』:
・陽子が1年生の時、高木は妹の長男(陽子と同じ年)の葬式で斜里に行く。学校の帰りに吹雪に会い、馬橇に引かれて死亡した。その帰りに、高木は辻口家を訪問しているが、啓造は陽子を育てることについての苦悩を高木に打ち明けたかったと手紙を記し、日記に挟んだことから夏枝が真相を知る。(激流)
・冬休み、牛乳配達に行った陽子は、牛乳屋の小父さんと小母さんの会話から、自分がもらい子であることを知る。(大吹雪)
・北原は、吹雪のために1月2日に訪問する筈が、14日に辻口家を訪問する。(ピアノ)