『大辞泉』(増補・新装版)によると
らん【蘭】1 ラン科の単子葉植物の総称。約二万種が熱帯を中心に広く分布。地中に根を張る地生のほか着生・腐生もあり、ふつう多年草。花びら・萼とも三枚ずつで、一枚は形や色の変化した唇弁となり、花形は左右相称。一般には観賞用のものをいい産地により東洋ランと洋ランに分け、品種が多い。シュンラン・カンラン・カトレアなど。[季 秋](2 省略)
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『氷点』:「歩調」の章で、辻口家に鉢が置いてあることが「鉢の蘭の緑の葉に、ほこりがうっすらたまっている」と記され、「癇性」の夏枝が元気がない様子であることの描写に使われる。