integral:三浦綾子資料室

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チモシー

『大辞泉』(増補・新装版)によると

チモシー[timothy]イネ科の多年草。高さ約1メートル。夏、茎の先に細長い円柱状の花穂をつける。明治の初めに牧草として輸入されたが、現在は各地に自生。発芽したものは鮮緑色で、絹糸草とよばれる。

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『氷点』:
・啓造と徹は散歩に出る。「堤防一面にチモシーが夕風にゆれ、月見草が黄色い花を開いていた」。(線香花火)
・北原に恋人がいると誤解した陽子は文通をやめるが、北原に会いたくなると北原と初めて出会ったストローブ林の中の切り株に座った。「ここにいるとまた北原が、チモシーの揺れる小道に現れるような気がした」からである。(堤防)

『続氷点』:
・陽子を誘い、見本林に散歩に来た啓造は、「土手のチモシーが、ひざをかくす程に伸びている」のを見る。「陽子が川原で服毒したことを知って、ここに駆け上がった時、林の中につづく陽子の足跡」を見たことを思い出す。(延齢草)

『積木の箱』:
・「丈よりも高いチモシーや、いたどりや、よもぎが両側につづく道を、二人は歩いていた」。(入道雲)