integral:三浦綾子資料室

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カーネーション

『大辞泉』(増補・新装版)によると、

カーネーション[carnation]ナデシコ科の多年草。高さ二〇~九〇センチ。葉は線状で対生し、茎とともに白みを帯びる。夏に花をつけ、花色は赤のほか桃・白色などがあり、八重が多く栽培されるが、本来は五弁花。南ヨーロッパ・西アジアの原産で、江戸時代に渡来。母の日のシンボルとする。オランダ石竹。オランダなでしこ。アンジャベル。[季 夏]

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(1)白いカーネーション
『氷点』:
・村井は、咲子の顔を見ずに、結婚に至る。また、咲子も村井の考えに共感して縁談を受ける。「村井の結婚のしかたは、結婚に対する何の決意も見せていなかった。」村井は結婚披露宴の時も、祝辞を受けながら白いカーネーションを、ひざの上でくるくると回しつづけていた。(行くえ)

(2)赤いカーネーション
『ひつじが丘』:
輝子の家を初めて訪問した時、良一が花屋を探して買ってくる。輝子は「花束であるよりもたった一輪の花」であることをむしろうれしく思う。

『続氷点』:
陽子の下宿を訪れた徹は、陽子が不在だったため、下宿の主婦に案内されて、陽子の部屋で待機する。「机の上には、一輪ざしの赤いカーネーションと、編みかけの男物の靴下」があり、徹はこころ穏やかではいられなかった。(点滅)