『氷点』:聖書を開き、教会に行く決心をした啓造は車で六条十丁目にあるキリスト教会へ出かける。
車がとまった。教会堂の前である。チケットを渡して車の外に出ると、啓造は教会堂を見あげた。十字架の下の明るく灯ったプラスティックの飾窓に、
「神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛してくださった」
と筆太に書いてあった。(『氷点』階段)
『氷点』:聖書を開き、教会に行く決心をした啓造は車で六条十丁目にあるキリスト教会へ出かける。
車がとまった。教会堂の前である。チケットを渡して車の外に出ると、啓造は教会堂を見あげた。十字架の下の明るく灯ったプラスティックの飾窓に、
「神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛してくださった」
と筆太に書いてあった。(『氷点』階段)