integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

縁談/結婚

(1)自身への関心を知るために持ち出す
『氷点』:夏枝は村井に縁談を薦めるが、自分に対する村井の関心が「どの程度のものかを、はっきり知りたいためかも知れなかった。」

(2)意思的な結婚

(3)結婚に対する的外れな考え
『氷点』:
・高木に見合いを勧められた村井は結婚について次のように言う。「ぼくはぼくなりに、持っている結婚観ですよ。結婚してみなきゃわからない。いや、結婚して何十年たったってわからない。人間ってそんなところがあるんじゃないですか」「猛烈なリーベン(恋愛)をしたり、気の知れた幼なじみと結婚したからって、うまくいくとは限らない。どんな結婚をしたって、成功するか、しないか確率は五十パーセントしかない」「丁か半ですよ。カケをする以上は、ぼくは、顔も年齢も名前も親も性質も、その他一切何も知らずにスパッとカケたいですよ」「ああ、バクチウチですよ。カケる気にでもならなきゃ、ハイラーテン(結婚)する気になど、なるもんですか」(雪虫)
・村井は、咲子の顔を見ずに、結婚に至る。また、咲子も村井の考えに共感して縁談を受ける。(行くえ)
・「村井の結婚のしかたは、結婚に対する何の決意も見せていなかった。」村井は結婚披露宴の時も、祝辞を受けながら白いカーネーションを、ひざの上でくるくると回しつづけていた。(行くえ)

『続氷点』:
・村井の結婚観を高木から聞き、おもしろがって結婚した咲子だったが、「うちのキント(子供)は人工授精児と同じ」「愛がなくて生れたのは、人工授精児と変りがない」と、村井との間に生まれた二人の娘を連れて家を出る。啓造は、「人生の一大事である結婚に、不まじめ人間は、その人生に不まじめな人間である」と何かで読んだ言葉を思い出す。(黒い雪)
・咲子は啓造に次のように言う。「母親のわたしが、こんな道をたどったということを、子供たちにも、ハッキリと知らせてやりたいと思いますの。軽薄な結婚にはどんなに大きな罰が加えられるものか、娘たちに、知らせるほうがいいと思うんですの」(香煙)

(4)何の考えも信念もない結婚
『ひつじが丘』:良一から求められた奈緒実は「結婚について何の具体的な考えも信念も持っていない」自分に気づく。