integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

小磯良平

 画家(1903年7月25日 - 1988年12月16日)。三浦作品では、『積木の箱』を朝日新聞に連載時に挿絵を描いたほか、『銃口』の表紙に小磯作品の「斉唱」が使われている。兵庫県にある神戸市立小磯記念美術館ならびに兵庫県立美術館(小磯良平記念室)で彼の画が見られる。「斉唱」は兵庫県立美術館所蔵。

『生かされてある日々』では、次のように記されている。

  ○月○日
悪いことはつづくものなり。小磯良平画伯のご召天を新聞にて知る。その記事には、
〈画家としての順調な歩みは、その静かな生活態度と共に生涯を通じて変わらなかった〉
 とある。私の小説『積木の箱』が朝日新聞に連載の時、小磯先生が挿絵を描いてくださった。旭川近郊、層雲峡、網走、阿寒等々、先生ご夫妻と私たち夫婦、そして朝日新聞の門馬義久氏の五人で取材旅行したことであった。偶然五人共キリスト信者で、食事の度に祈りを共にしたことも忘れ得ず。長い汽車旅行のあと、門馬氏が言われた。
「実にお行儀のよい夫婦ですな。車内で並んだお二人の頭が、ちっとも動いていなかった」
 そのお言葉が、今日の新聞記事に重なって胸に浮かぶ。

※○月○日は、小磯良平の命日12月16日か、それ以降かは不明。

『命ある限り』には、『積木の箱』連載を始めて間もないころ、小磯良平の取材に同行したとある。少女時代から彼のファンだった綾子は気を張り詰めて、層雲峡、弟子屈、阿寒、川湯、網走などに同行。小磯は主人公の女性よりも、脇役をひいきしたため、脇役の女性を表紙に描いたため、綾子は困惑したようだ。