integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

1.他人を許す、自らを反省するきっかけとなるもの
『ひつじが丘』:奈緒実は、雨の日にレインコートも着ずに出社した良一の姿を思い、自らの冷たさを顧みる。

2.状況や問題が依然かたづかないことの象徴
『ひつじが丘』:奈緒実は、良一とやり直す決意をして温かく出迎え、良一も反省したようだが、別れる決意をしたとき降っていた雨がやまず、降り続けていたように、その後も奈緒実は良一のことで煩悶する。

3.決心を狂わせるもの
『氷点』:村井は、洞爺に行く前日辻口家を訪問し、「雨の激しさが、ぼくの決心を狂わせてしまったのです」と夏枝の白いうなじに強く唇を押し当て、このことが啓造の嫉妬をさらにかきたてる。

4.「雨のあと」=『氷点』第8章の題名
洞爺に立つ前日、村井は夏枝に挨拶に来た。激しい雨が降り、雨に気を取られた夏枝は、うなじに村井からキスマークを付けられる。そのキスマークを見た啓造は、犯人の娘を夏枝に相談することなく、自宅に引き取ることを決める。