integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

美貌

三浦作品で、美しいヒロインはしばしば人の心をかき乱す。

『氷点』:
夏枝は、その美しさのため村井が横恋慕し、啓造は美しい妻を得たことでさらに嫉妬深くなる。

『ひつじが丘』:
奈緒実は、京子から「あなたは何もご存じないのよ。あなたが悪いのではないわ。でも、美しい花のそばに咲いた花がどんなに淋しい思いをしたかということは知っていただきたいわ」 と言われる。

『積木の箱』:
・みどりは、久代について「いい人か、どうか知らないけど、あの人少しきれい過ぎるわ。危険だわ」と言い、弟との関係を警戒する。また、悠二は、和夫に言われて、豪一が久代の店に買い物に行くような気がして、「豪一のような男が、久代ほどの美しい人を、そのままにしておおくわけがない」と不安になる。(砂湯)
・和夫はマユミの父に、幻灯でかぐや姫の話をしてもらう。帰宅後、和夫は久代に、かぐや姫が「あんまりめんこいもんだから、天からお迎えが来てね」と話を説明しながら、「かぐや姫ね、あんまりめんこく生れなかったほうがよかったよね」と、かぐや姫が美貌故に月に行ったとする。(映像)