integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

ピアノ

(1)『氷点』第38章の題名
陽子からの手紙を受け取った北原は、陽子に返事を出す。そこには「クリスマス・イブの六時に君の家を訪ねます」と書かれていた。手紙を読んで喜ぶ陽子。徹が突然帰省し、陽子にクリスマスプレゼントがあるという。中身が何かをあてっこする二人だったが、そこに北原が到着する。陽子の様子に傷ついた徹は、茅ヶ崎の祖父の元へと去ってしまう。

(2)ルリ子の死を想起させるもの
・夏枝は村井との密会の後、ショパンの幻想即興曲」を弾くが、ピアノ線が切れてしまう。
・夏枝にとっては、「キーンと切れたピアノ線のあの不気味な金属製の音の印象が、直ちにルリ子の死を思い出させた」。
・七年ぶりにピアノを弾こうとした夏枝は、啓造の日記をのぞき見し、陽子が引き取られた経緯を知る。
・陽子は、辻口家にあるピアノが開かれたのを見たことがない。ピアノを弾くのかと尋ねられた陽子は、夏枝が鍵を亡くした旨を北原に告げる。