画家。『大辞泉』(増補・新装版)によると
ルオー[Georges Rouault][一八七一 一九五八] フランスの画家。黒く太い輪郭線、深く輝くような色彩を特色とする。
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『ひつじが丘』:
・良一は、ルオーのキリストの絵について次のように語る。「うん、この間ルオーのキリストの絵を見ていたらね、ふいにそんなことを考えちゃったんだ。俺は聖書なんか読まないけれど、ルオーのキリストを見ていたら、何かこう迫ってくるものがあるんだ。悲哀っていうのかなあ。このキリストと俺は無縁の人じゃないっていう実感があるなよ。今までルオーは幾度も見ていて、こんなことはなかったのに……」