integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

夏目漱石(なつめそうせき)

夏目漱石(なつめそうせき)

 本名、夏目金之助。慶応3(1867)年1月5日(太陽暦では2月9日)東京に生まれる。父は、夏目小兵衛直克、母は千恵。森鴎外とともに日本近代文学を代表する小説家である。東京大学で英文学講師を務める傍ら明治38(1905)年1月、39歳のときに高浜虚子の勧めで「ホトトギス」に発表した『吾輩は猫である』を発表、人気を博す。翌年同雑誌4月号に『坊つちゃん』を発表。明治40(1907)年4月、東京朝日新聞社に入社して専属作家となる。
 主な作品に前期三部作『三四郎』『それから』『門』、後期三部作『彼岸過迄』『行人』『こゝろ』、自伝的小説『道草』、『明暗』(未完)がある。大正5(1916)年12月9日午後6時45分死去。

 門下生に小宮豊隆、森田草平、鈴木三重吉、寺田寅彦などがいる。後の作家たちに多大な影響を与えている。芥川龍之介は、「新思潮」(同人には、久米正雄、菊池寛など)に掲載した『鼻』で華々しくデビューしたが、この作品は漱石の激賞を受けている。戦後の日本文学にも及ぼした影響は大きく、福永武彦、野間宏、大岡昇平などもその影響を受けている。

 三浦綾子も漱石を愛読しており、夏目漱石の作品名が作品に出てきたり、例えば、『氷点』や『ひつじが丘』では、漱石作品で描かれる「愛のトライアングル」を想起させるような登場人物たちの三角関係が描かれている。