高木の知人の妹。高木が村井の話をしたときに、乗り気になってとんとん拍子に話が進み村井と結婚。札幌にすむ。村井と結婚する以前の旧姓は記載なし。
(1)「案外知的な涼しい瞳の女性」
(2)不明
(3)「わたしがそのバカな女になろうかしら」(『氷点』)
咲子が村井のもとを去ったことは、「黒い雪」の章で語られる。村井の結婚観を高木から聞き、おもしろがって結婚したが、「うちのキント(子供)は人工授精児と同じ」「愛がなくて生れたのは、人工授精児と変りがない」と、村井との間に生まれた二人の娘を連れて家を出る。辰子によると、二人の娘は辰子の弟子で、咲子も時々辰子の家に遊びに来ていた。高木によると、村井と別れた後は、「二人の子供を抱えて、立派に働いている」。
(1)
(2)さっぱりとした、明るい性格
(3)「あなたは、一つ屋根の下に住んでいながら、死ぬほど淋しがっていたわたしの気持には、全く気づかなかった」(黒い雪)