integral:三浦綾子資料室

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木内綾『染め織りの記』(北海道新聞社)

染め織りの記

染め織りの記

  • 作者: 木内 綾
  • 出版社/メーカー: 北海道新聞社
  • 発売日: 1989/09
  • メディア: 単行本

 

 

 北海道の染織工芸「優佳良織」創始者・木内綾の随筆。著者は三浦綾子とも親交があり、三浦は製品を愛用しているだけではなく、作品の中でも随時紹介している。内容によっては一部『手のぬくもり』と重複するところもあるが、織りものを続けて行く中で、北海道の自然を観察し、100も200もの色の糸を染めた筆者の姿勢を三浦は「「おざなり」がない」と評しているとおり(『手のぬくもり』参照)、染織に対する真摯な姿勢は読むもの姿勢をしゃんとさせる。

 『手のぬくもり』にも三浦との親交が紹介されていたが、この本に収録されている「三浦綾子さん~神様がお決めになる」では、木内綾からみた三浦綾子像が描かれている。ハンガリーに行くときに死の恐怖を感じたときに後事を三浦に託す相談をしたこと、三浦が書いた「愛は忍ぶ」という色紙にまつわるエピソードが紹介されている。、「ユーカラ織」から「優佳良織」へ名前を変えたのが棟方志功によるものなど優佳良織にまつわる人との出会いが語られている。

 参照:北海道伝統美術工芸村:ttp://www.yukaraori.co.jp