2008-06-11から1日間の記事一覧
1.他人を許す、自らを反省するきっかけとなるもの『ひつじが丘』:奈緒実は、雨の日にレインコートも着ずに出社した良一の姿を思い、自らの冷たさを顧みる。2.状況や問題が依然かたづかないことの象徴『ひつじが丘』:奈緒実は、良一とやり直す決意をし…
夏枝/辻口夏枝(つじぐちなつえ) 昭和21年(26)~啓造の妻。。「朝日新聞」2014年6月28日の記事「小説「氷点」、原案は「風」 三浦綾子の創作ノート確認」では、「國井園子」という名前であったことが報じられた。啓造の恩師の娘であるが、啓造は「夏枝は父…
次子 辻口家の女中。名字記述なし。年齢容姿性格記述なし。農家育ちで、トウキビやいもを上手に作る。徹が中一、陽子が小学2年生の頃には結婚して、辻口家から離れている。
村井靖夫(むらいやすお) 『「氷点」を旅する』に収録されている「三浦綾子がつづるあらすじ」では、昭和二十四年の4月にシベリアより帰還し、夏休みに徹と陽子を連れて旅行中の夏枝と再会し、デッキで唇を奪うとある。作品の冒頭(昭和21年)では28歳と設…
シュワンゲルシャフト(妊娠)
(1)自分をかけがえのないものとして愛してくれる存在が認められない孤独感『氷点』:陽子は、夏枝に首を絞められた後、家を出る。初めて一人で旭川に出たバスの車中で、生れてはじめて「淋しい」という感情を知る(『氷点』橋)。自殺をするためドイツト…
(1)『氷点』第7章の題名。辻口家に高木がやってくる。産婦人科医のかなしい役得でチョコレートなどを辻口家に持ってきたのだ。高木は、夏枝から女の子が欲しいと言われ、手相を見てやる。夜、啓造は高木に犯人の娘を引き取りたいと相談する。 (2)作中…
①自衛本能のようなもの『氷点』の夏枝は、ルリ子の死を村井のせいにする(「チョコレート」)。
①大切なもの『氷点』の夏枝は、ルリ子の死で「何事もない毎日ということが、どんなに大切なものかを思い知らされた」