integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

光世がタイトル『氷点』を思いついた日について

 拙ブログでは、当初光世がタイトルを思いついた日にちを1963(昭和38)年(綾子41歳)1月12日としていたが、2014年4月21日に「1月22日」と訂正した。理由は以下のとおりである。

まず、1月12日をとっていた理由については、 『「氷点」を旅する』に収録された光世の随筆「小説「氷点」に思う」には次のような記述があったからである。

 タイトルを「氷点」と提案したのも私(※引用者注:光世)である。一月十二日の朝、通勤の途次、私は乗り換えのバス停で、
 (今朝は、氷点下何度くらいかな…)
 と辺りを見まわし、
 (氷点下……うん、綾子の小説、氷点はどうか)
 と思ったことがきっかけであった。
 その日、帰宅して、
 「綾子、その小説『氷点』というタイトルにしてはどうか」
 途端に綾子は声を上げ、
 「あら、素敵ね。さすがは光世さんね」
 と、大いに感服してくれた。綾子が「さすがは」と言ったことなど、すっかり忘れていたが、昨年何かの資料を探していて、偶然そんな記録を見つけた。

1月22日とするのは、『ごめんなさいといえる』(小学館)に併録された1963年1月22日の光世の日記には次のようにあるからである。

朝、綾子の小説の題、発案。
「氷点」綾子曰く「スバラシイ題デス。さすがはあなたです。」