integral:三浦綾子資料室

作家・三浦綾子に関する研究をするブログ。※予告なしに記事の修正削除およびURLの変更を行います。

『ひつじが丘』作中人物事典

ひつじが丘:柴田

北水女子高校の教員。山崎タミ子の会話の中に出てくる。竹山に「今日入ってきた子は美人ですねえ。どこの娘ですか」と話しかける。

ひつじが丘:某先生

北水女子高校の教員。氏名性別年齢容姿記述なし。山崎タミ子のニュースの例として出てくる。

ひつじが丘:校長

昭和24年度の北水女子高校の校長。氏名性別年齢容姿記述なし。山崎タミ子のニュースの例として出てくる。

ルオー

画家。『大辞泉』(増補・新装版)によるとルオー[Georges Rouault][一八七一 一九五八] フランスの画家。黒く太い輪郭線、深く輝くような色彩を特色とする。----------------------------------------------------『ひつじが丘』:・良一は、ルオーのキリス…

ひつじが丘:奈緒実/広野奈緒実(ひろのなおみ)

昭和24(1949)年6月、函館のT高校から北水女子高校(愛称:リラ高女)に転入。三年A組に在籍。タミ子の情報で美しい転校生が来ると知った京子は、輝子のライバル意識が自分から奈緒実に移って欲しいと思う。父が牧師だということを紹介しようとし…

ひつじが丘:父の信仰の先輩

氏名・年齢・容姿・年齢不明。非行少年少女たちのための学園の園長をしている。奈緒実によると「広い農園の中で畠を作ったり、牛を飼ったりしている」。奈緒実は良一の死に対し、打ちひしがれるが「悲しみって、なんと非生産的な感情でしょうね。このままだ…

ひつじが丘:輝子/川井輝子(かわいてるこ)

輝子/川井輝子(かわいてるこ) 昭和24(1949)年北水女子高校(愛称:リラ高女)三年A組在籍、「クラス一の美人と自他共にゆるしている」だけでなく、藻岩山に近い住宅地に住む「札幌で屈指の財産家」の娘。高校を卒業した後は、東京の大学に進学。…

西村久蔵

綾子の求道生活中に及ぼした影響は大きさは『道ありき』に詳しい。 小説『愛の鬼才』の主人公。 明治31年(1898)年5月10日、北海道(小樽)に生まれる。 小樽の高商(今の小樽商業大学)を卒業後、札幌商業学校の教師をする。 牧師になりたかったのだが、小…

ひつじが丘:良一/杉原良一(すぎはらりょういち)

良一/杉原良一(すぎはらりょういち) 父の名は不明。母は伸子に女手一つで育てられる。京子の兄で竹山の大学時代の同級生。大学時代画家になりたいと気がつき、「いい絵をかかないうちは絶対に結婚しない」と宣言していたが、奈緒実と結婚することでいい絵…

ひつじが丘:下着を洗濯してた女

良一の恋人の一人。氏名・年齢不詳。「何でも良一の身についたものを洗いたがった」が残酷な別れ方をしたため、良一は後味の悪さを覚える。

ひつじが丘:耳の穴を掃除するのが好きな女

良一のかつての恋人の一人。良一と疎遠になると毎日のように電話をしてきた。

ひつじが丘:愛子/広野愛子(ひろのあいこ)

愛子/広野愛子(ひろのあいこ)耕介の妻、奈緒実の母。女高師をでて、結婚前数学の教師をしていた。夫である耕一より先にキリスト教に入信。愛子の信仰は、耕一の過ちを許し、耕一のその後の生き方を変える。奈緒実の家出と時を同じくして敗血症で倒れる。…

ひつじが丘:耕介/広野耕介(ひろのこうすけ)

広野耕介(ひろのこうすけ)札幌市・北七条教会の牧師。妻・愛子の間に一人娘の奈緒実がいる。勤めていた会社をやめ、神学校に行き牧師となった。その経緯は、良一を許そうとしない奈緒実を諭すために語られる。人物造形に際し、西村久蔵氏の影響があること…

ひつじが丘:若い夫婦

奈緒実たちの後に、同じ部屋(函館・蓬莱町)に住んだ夫婦。年齢・容姿ともに不詳。奈緒実からみた「幸福そうな夫婦」は、事情を知って部屋を見せる。「三面鏡やタンスや茶ダンスが人間を押し出さんばかりに並べられていた」部屋を見て、奈緒実はそこが自分…

ひつじが丘:絵をかいている青年

年齢不詳。作品末で「林の中に画架を立て」、「絵筆を動かしている」この青年は、奈緒実にとっては「何を見ても、自分は良一を思いだして辛いのだ(略)けれども、辛くてもその辛い現実から目をそらさずに生きる姿勢でありたかった」と思う。

ひつじが丘:セーラー服の少女たち

作品末に出てくる。セーラー服を着ているが、年齢は不詳。三台の観光バスに乗って羊が丘に来たようだ。竹山は少女たちをみながら、「奈緒実も京子も輝子も、かつてはあの少女たちのように、セーラー服姿の高校生だったのだ」「この少女たちも、五年と経たぬ…

ひつじが丘:五十近い女中

竹山は、奈緒実の勤務先前で待ち構えて食事にさそった。「こぎれいな天ぷら屋」の女中。京子との結婚が決まった竹山に奈緒実の美貌を再確認させる存在。一方奈緒実は、「お嬢さん」と言われた事に喜ぶ一方で未婚ではない自分をかえりみて、独身の京子をうら…

ひつじが丘:中年の女

奈緒実が勤め先である小松会計事務所の近くにある狸小路に立ち寄った際、トウキビ4本を購入、会話を交わす。奈緒実は「お二人っきりですか」と「奈緒実たち夫婦が仲良く二本ずつ食べるのだろう」と思っている女に対し、「そう思わせておいてもかまわない」…

ひつじが丘:サトミ

良一の元恋人。ナナカマドの赤い実が好きだった。半年ほど良一のアパートに通っていたが、中絶手術に失敗し死亡。良一は長いあいだ彼女のことは忘れていたが、療養中ナナカマドの赤い実をみたことで思い出し、「自分と知り合って幸福になった女は一人もいな…

ひつじが丘:小松(こまつ)

狸小路商店街の近くにある小松会計事務所の所長。奈緒実の上司。若い頃からの教会の信者。奈緒実に「負担に思うほどの額を支給」してくれる。

ひつじが丘:八重(やえ)

姓は不明。奈緒実の伯母(母の姉)で室蘭在住。三男三女の母。耕介は愛子が出産するときになってこの女性と不倫関係になるが、愛子は許す。奈緒実はこの事実を知り、「人間というものの、弱さ、もろさを見せつけけられた」ように思う。(1)奈緒実から見る…

ひつじが丘:良一の母・伸子/杉原伸子(すぎはらのぶこ)

小料理屋を営み、女手一つで良一と京子を育てる。輝子の父の妾。輝子は伸子を恨み「殺したい」と思うほど憎む。奈緒実は「いい人ですけれど、生活に苦労をしたためか、人間は金さえあれば何とかやっていけるという人生哲学を持っていたよう」だと評するが、…

ひつじが丘:お役所のお友達

京子の職場の友人。性別、年齢、容姿、性格不明。北水女子高校の近くに住む。

ひつじが丘:タキ

杉原家の女中。「十八歳」で「すぐに感情が顔に出る」。

ひつじが丘:良一の絵の友人

良一の絵の友人、良一より先に日展に入選、新聞には大きな写真で紹介される。このことを知った良一は前日遅くまで飲み歩き、翌朝の朝食時に奈緒実に茶碗を投げつけた。奈緒実はその原因を「日展に入選して、大きく写真が載っていた」新聞を見て良一の怒りの…

ひつじが丘:女あるじ

蓬莱町での良一の下宿先のあるじ。(1)(2)「五十過ぎの色白の女は」奈緒実を「せんさくするような視線」で見たものの「見た目より親切」で、良一を看病する奈緒実のために医者を呼んだり、氷枕を貸してくれた。

ひつじが丘:老人

奈緒実と良一が植物園で待ち合わせをし、芝生に腰を下ろしたとき、少しはなれた位置であぐらをかいていた。

ひつじが丘:久枝(ひさえ)

良一の元恋人。奈緒実に結婚を申し込むと言う良一に竹山は「しかし杉原。君は女のことで何度も問題を起こしているだろう? 久枝さんや美登里さんや、それから……」と引き止める。

ひつじが丘:美登里(みどり)

良一の昔の恋人で母の店に勤めていた。良一の子を堕胎。竹山は結婚を薦め、美登里も結婚したがっていたが実現せず。奈緒実に結婚を申し込むと言う良一に竹山は「しかし杉原。君は女のことで何度も問題を起こしているだろう? 久枝さんや美登里さんや、それか…

賀川豊彦

実在する人物。大正~昭和時代の牧師、社会運動家。1888年(明治21)年7月10日生まれ。神戸新学校在学中にキリスト教伝道活動に入り、貧しい人々の救済に尽くす。小説『死線を超えて』等。1960(昭和35)年4月23日死去、享年71歳。『ひつじが丘』:「奈緒実…